世に捨てられびと

いろいろあって世間から捨てられました。

国盗り物語(斉藤道三・織田信長・そしてやはり現実逃避②)

 

どうも。世に捨てられびとです。

外は雷です。雷雨は夏の風物詩?

なのかもしれませんが

臆病者の私は屋内でやっぱり

読書してしまいます。

国盗り物語・・・。

まだまだ夢中です。

 

明智光秀のような役回りで、人生を送った人は

無数にいるのではないでしょうか。

国盗り物語の面白いところは光秀に対する作者の

優しさが所々に散見されるところです。

 

信長の天才性は誰もが知るところですが

その迷いの無い、強者の生き方に戸惑う光秀の繊細さが

気味が悪いほどリアルに描かれています。

 

追い詰められた光秀がだんだん壊れていく様子は、

私のこれまでの日常にリンクすることが多く

思わず同情的な視点で光秀の行動を追ってしまいます。

 

「仏のうそは方便といい、武士のうそは武略という。

百姓のうそは美しく装飾しようにも装飾する名分がない。

世に百姓のうそほど可愛いものはない」

 

百姓の不義に対してもこのような優しいまなざしを

もつ光秀が、苦し紛れに引き起こした本能寺の変

 

そのわずか数日後に信長の居城である安土城

「私は、ここで孤(ひとり)でいる」

と世間から取り残されている心情を吐露しています。

 

追い詰めらて、孤独で、無念で苦しかったのでしょうね。

この胸が締めつけられるような感覚。

 

世に捨てられ人の私としては時代を超えて

光秀のことにしばし意識を奪われてしまいました。

 

約400年も後に生まれたこのようなクズのような

わたしですが、ここで光秀さんを思っています。

 

こんな私こそ

生きていてごめんなさい。